悪役令嬢の人生は婚活に始まって政治に終わる?恋愛感情はむしろ邪魔!

今となっては主役の、悪役令嬢!
異世界恋愛に欠かせないが、本来の生活は?
リアルでは、恋愛弱者に生きる道なし。

悪役令嬢に1人でいる時間はない

貴族は、由緒正しい血筋としての後継者を残す。
そのため、「令嬢が街で1人の散策」という事態はあり得ず。

専属メイドが近くで待機する

広い館で訪問者が入りにくい場所に、令嬢の私室があります。
まさに、深窓の令嬢!

貴族であれば、令嬢には専属のメイドがつきます。
『小説家になろう』の小説でよくあり、ドアマット系ではイジメる1人か、唯一の味方。
レディースメイドで、お茶会に同伴して、馬車か、使用人控室で待機することも。

召使いだろうが、疑われる状況を作らない。
もしも「淫らな女」と噂になれば、縁談に差し障ります。

専属メイドに世話をされて、日常を過ごす。
「1日6回の着替えが理想」とされて、上の貴族である悪役令嬢に欠かせない。

外出するときは監視がつく

ガラケーどころか、電話すらない。
貧富の差が激しく、話し相手は同じ貴族だけ。
移動は、どれだけ近くても馬車!

当然ながら、「近くの公園で散策」という話でも、誰かが付き添います。
異世界恋愛のように、令嬢1人だけはあり得ない。

馬車の前には操縦する御者が座り、後ろに高身長のフットマンを立たせる。
訪問では居留守もあるから、先に確認させるのが一般的。
「いない」と言われれば、訪問した証拠としてのカードを残す。
フットマンを前提にした玄関であるのかは、今でも物件のグレードに反映されています。

外では母親や姉が一緒にいて、第三者に証明できない状態にせず。
まして、婚約者ではない男への恋文など、論外!
近代のシャーロック・ホームズですら、「昔のラブレターで脅迫される夫人」という話も。

男女が一緒にいられる夜会が勝負

夜会は、昼の地味なドレスとは異なり、宝石のアクセサリーで着飾る。
男女ペアが常識ですが、未婚の令嬢については家族がエスコート。
「パーティーの最上位が入る」などの決まり事も多い。

男女が一緒にいられる夜会で、将来の結婚相手とポジションが決まる?

当主がいない間の主人である母親により、出席した候補者についてのレクチャー。
さらに、ダンスで踊る相手を見つける。
「婚約者ではない男性と3回連続はNG」のように、無言の駆け引きが続く。
人気の差が出て、高位貴族=モテモテとは限らない。

踊った相手をメモするように、昔ならではの恋愛模様。
令嬢が自分から声をかけるのはタブーで、相手の視線や反応に一喜一憂するのが貴族。
しかし、昼のように離れて見るだけではなく、さぞや刺激的だったかと。

とある1日のスケジュール

当主とは違い、令嬢は嫁入りの準備!
狙っている男に選ばれる必要があり、情報戦と根回しが全て。

ゆっくりした起床と豪華な朝食

前日がダンスもあるパーティーなら、深夜3時ぐらいの帰宅。
令嬢に急ぎの仕事はなく、午前中のゆっくりした起床。

呼び鈴で専属メイドを呼び、沸かしたお湯による清拭せいしき、長い髪のブラッシングなど。
料理人が作った朝食をいただく。
情報交換を兼ねて、家族で食事をする。

貴族の子育ては、ナニーと呼ばれる乳母が担当。
当主と夫人による指導は、王室に紹介されるデビュタントぐらいから。
史実でも、フランスの王が亡命するときに、自分のナニーを連れて行ったほど。

火を起こすだけで、一苦労。
けれど、命じなくても準備しているため、令嬢はいつでもお湯を使える立場。

他の令嬢や夫人と情報交換

日の出から忙しい当主とは違い、令嬢は女同士の付き合いに奔走。
馬車に乗り、同じ令嬢がいるガーデンなどへ足を運び、世間話。
前述したように、母や姉が付き添い、貞操を証明できる体制。

前日のパーティーについて、情報収集。
できれば、狙っている候補者の男に秋波しゅうはを送り、自分を意識させたい……。

夫人も、同じ貴族の夫人に挨拶。
爵位の序列を忘れず、「訪問してもいい」という合図を受けてから!

知らなければ、気づかずにタブーを犯してしまう。
母娘ともに付き合いを欠かさず、女の社交を進めていく。
自宅に戻ったら、お互いの情報を統合しつつ、より良い政略結婚へ。

刺繍などを家庭教師から学ぶ

男爵令嬢であろうと、将来の女主人に見合う教育。
他の夫人などを家庭教師で雇い、歴史や産業といった基礎知識や、刺繍ししゅうなどを学ぶ。
全ては、理想の男と結婚するため……。

マスケット銃が登場するぐらいまで、令嬢と夫人は従うだけ。
状況によって様々な判断をするが、当主や次期当主の男たちの話し相手となり、メンタルケア。
無知、他人の気持ちをみ取れないようでは、政略結婚すら無理。

悪役令嬢では、領地経営やビジネス。
しかし、中世ヨーロッパでは、ギルドによる利権も。
貴族の令嬢だろうと、首を突っ込めば、手段を選ばずに排除?

ナイチンゲールという例もありますが、一般的とは言いづらい。
令嬢と夫人も自立を求められた世界大戦は、牧歌的なライフスタイルとの決別。

貴族であるのは当主だけ

なろう系では定義がブレますが、貴族は当主だけ!
令嬢は家族というだけで、「家に害をもたらす」と判断されれば、タダでは済みません。

貴族院で政治を動かしている当主

貴族の当主は、その国の貴族院で投票権をもつ。
第二次大戦が終わるぐらいまで、「貴族だから」という理由で、上級将校に……。

選挙によって選ばれた政治家による議会と、貴族院の2つがある国も。
それぐらい、庶民と扱いが違う。

日の出から深夜まで、社交や情報収集、領主として判断を下す。
正当な血筋の後継者を育てることを含め、上に立つ者は気が休まらない。

その責任を果たしているからこそ、貴族としての恩恵がある。
外敵がやってくれば、指揮をとっての防衛。
女性の当主もいましたが、例外的でした。

悪役令嬢は当主のおかげで左団扇

なろうの悪役令嬢は、だいたい公爵令嬢。
貴族の中でも上澄みで、取り巻きの令嬢がゾロゾロいて、当たり前!

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』の断罪は、あり得ない。
カタリナ・クラエスの性格がどうであろうと、正当な血筋を正しく継承することが第一。
周りが上手くコントロールして、貴族の義務を果たさせます。

敵が多い上流階級は、一族郎党で固まる。
貴族のグループとして頂点にいる公爵に逆らえば、傘下の貴族なら一瞬でお家断絶。
そうでなくても、十把一絡げの下位貴族なぞ、切り捨てられるだけ。

一家として判断されるから、令嬢ではなく、常に公爵家。
婚約を破棄すれば、王家による公爵家の否定。
王家を詰めるだけではなく、「公国として独立する」「王位を簒奪さんだつする」という話にまで……。

高位貴族はすぐに相手が決まる

生まれ落ちた瞬間も、あり得る。
それが、高位貴族!

「無事に育つのか?」
「他家に出していい立場か?」
そういった確認をしつつ、政略結婚として釣り合う家は数えるほど。
公爵家なら、伯爵家の嫡男ちゃくなんがギリギリ。

令嬢が幼いころから話を進めていき、デビュタントで成人になったら、正式な婚約。
あるいは、夫人の手腕により、社交で相手を見つける。
婿養子として迎える場合を除き、相手は次期当主でなければいけない。

同盟を結ぶための政略結婚に、本人の好き嫌いは関係なく。
知り合ってから互いに歩み寄り、愛を育むだけ。
当主である父親と家を仕切っている母親に逆らうなど、想像すらできず。

政略結婚だから正当な世継ぎが全て

貴族の義務は、由緒正しい血筋を残し、先祖代々の財産を引き継ぐこと。
逆に言えば、政略結婚で決まる!

相性が悪ければ義務を果たすだけ

政略結婚は、家の結びつき。
本人同士の相性なぞ、関係ありません。

だが、顔も見たくない相手を死ぬまで愛せ、というのも酷。
「後継者を儲けたら、お互いに自由」という契約をする場合も。
表向きの社交では仲良くしつつ、他に恋人を作ることを含む。

貴族の跡継ぎは、原則的に長男。
病死などのリスクを考えたら、次男も欲しい。

長男がシアで、次男はスペア。
この2人を生めば、最大の義務を果たしたことに……。

母親の力量によって状況が変化

公爵令嬢だろうと、両親に従うのみ。
忙しい父親に代わって、色々な指示を出すのが、母親!

夫人のサロンは、もう1つの権力争い。
公爵夫人となれば、下位貴族の夫人はひたすらに機嫌をうかがうだけ。

他にも公爵、侯爵はいるから、敵も多いが。
自分の派閥であれば、忠実な部下がいるのと同じ。

男爵夫人だから搾取されるとは、限らず。
話術に長けているなど、立ち回りが上手ければ、高位貴族に気に入られることも。
令嬢が知らない間に、社交界でのポジションが変わります。

独身となれば別邸で部屋住み

政略結婚ができなかった令嬢は、別邸へ引越し。
細々と暮らしつつ、家族からのお小遣いで生活したようです。

なろう小説とは異なり、世話をする使用人はいましたが……。

悪役令嬢は、公爵家、または侯爵家。
本人とその母親を養うぐらいの余裕があります。
下位の男爵になれば、平民とほぼ変わらない場合もあり、農作業による自給自足へ?

近代になるまで、修道院のような異性がいない場所で過ごすか、家で花嫁修業と社交。
今でこそ、多くが市井しせいで働いているものの、当時は色々とありました。

占い少女の真骨頂!

文化祭の直前、財閥のお嬢様が転校。
策を巡らす、陽キャ。

1,000万が右から左へ動く、芸能界。
綾城ルナは、悩みを抱えていた。
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占い少女、室矢カレナ。
そのカードが、大騒ぎを予知した!?

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